「League of Legends World Championship」は、Riot Gamesが運営し随一の人気を誇るMOBAゲーム『League of Legends』(LoL)の世界で最も権威のある大会です。略して「Worlds」と呼ばれています。大会の視聴者の規模が大きく決勝戦クラスになると、およそ1億人が視聴すると言われており、日本にも非常に多くのファンがいます。
2011年にシーズン1が行われて以来、毎年開催されています。勝者に贈られるサモナーズカップの重さが当初の予定で70ポンド(およそ32kg)だったことが物語る通り、eスポーツ界の超ヘビー級大会と位置づけられ「将来的にオリンピックで行われるのでは」とも一時は言われたことがありました。
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2022 LoL Worlds大会概要
Worldsのシーズン12となる「2022 League of Legends World Championship」は、9月29日~11月5日(現地時間)に北米大陸(メキシコとアメリカ)での開催。
地域リーグの成績により合計で24チーム出場が3年間続いていましたが、大会フォーマットに若干の変更がありました。20220年と2021年の2大会はCOVID-19の移動制限のためVCS(ベトナム)の2チームが不参加となり、22チームが出場資格を得ましたが、2022年は24チームに戻りました。
Worldsは、MSIと同じく大会フォーマットは4ステージに別れており、大きく別けるとプレーインステージ(プレーイングループ、プレーインノックアウト)、グループステージ、ノックアウトステージ(準々決勝、準決勝、決勝)の3つのステージで構成されています。
それぞれの地域のシードは、過去の国際大会の成績に基づいています。一貫して強い地域は、一部または全てがグループステージに直接シードになり、地域によっては、シードの数が少ないか、プレーインステージからの場合もあります。
中国 (LPL)と韓国 (LCK)はそれぞれ、4チームのうち3チームがグループステージにシード、1チームがプレーインステージにシードとなります。
ヨーロッパ (LEC)は、4チームのうち2チームがグループステージにシードになります。
北アメリカ (LCS)は、3チームのうち2チームがグループステージにシード、1チームがプレーインステージにシードとなります。
パシフィック(PCS)は、1チームがグループステージにシード、1チームがプレーインステージにシードとなります。
ベトナム(VCS)は、1チームがグループステージにシード、1チームがプレーインステージにシードとなります。
日本代表のDFMはプレーインから、FNCやEGなどと同じグループAでの参戦となります。
各地域の出場チーム:
中国 (LPL)
第1シード:JD Gaming (JDG)
第2シード:Top Esports (TES)
第3シード:Edward Gaming (EDG)
第4シード:Royal Never Give Up (RNG)
韓国 (LCK)
第1シード:Gen.G (GEN)
第2シード:T1 (T1)
第3シード:DWG KIA (DK)
第4シード:DRX (DRX)
ヨーロッパ (LEC)
第1シード:Rogue (RGE)
第2シード:G2 Esports (G2)
第3シード:Rogue (RGE)
第4シード:MAD Lions (MAD)
北アメリカ (LCS)
第1シード:Cloud9 (C9)
第2シード:100 Thieves (100)
第3シード:Evil Geniuses (EG)
パシフィック(PCS)
第1シード:CTBC Flying Oyster (CFO)
第2シード:Beyond Gaming (BYG)
ベトナム(VCS)
第1シード:GAM Esports (GAM)
第2シード:Saigon Buffalo (SGB)
ブラジル (CBLOL)
第1シード:LOUD (LLL)
ロシアCIS (LCL)
第1シード:不参加
日本 (LJL)
第1シード:DetonatioN FocusMe (DFM)
ラテンアメリカ (LLA)
第1シード:Isurus (ISG)
オセアニア (OPL)
第1シード:Chiefs Esports Club (CHF)
トルコ (TCL)
第1シード:Istanbul Wildcats (IW)
※これらのランキングは、過去の国際トーナメントでの成績に基づいています。
※変更点:2020年に香港/台湾 (LMS)と東南アジア (LST)が統合され、パシフィック(PCS)として初参加。
賞金プール:
The Internationalなどと同じように、Worldsの賞金には大会記念アイテムのゲーム内売り上げが加算されます。2018年のWorldsの賞金総額は225万ドルから開始し、最終的には645万ドルまで膨れ上がりました。
2019年のWorldsの賞金は、およそ225万ドルでした。2020年の賞金プールは、250万ドルに大会記念アイテムのゲーム内売り上げの25%が加算されます。
2020年のWorldsは、賞金プールの割り当て方法に大きな変更がありました。Worldsの賞金にはワールドチャンピオンスキンといった大会記念アイテムのゲーム内売り上げの25%が加算されます。
過去数年これらのスキンは、ますますパフォーマンスが向上し、1位と2位の間の賞金の差が大幅に広がりました。より公平な分配構成にするために、1位の賞金の割合が減らされ、Worldsスキン売り上げの恩恵を受けていない参加チームに、より適切に分配されるように、割り当てられます。
またCOVID-19の影響で参加できないベトナム (VCS)のチームを考慮して、出場資格のあった2チームにそれぞれ2.1%が割り当てられるという新たに変更が加えられました。2020年は賞金プールの100%以上の支払いとなりました。
2019年と2020年の賞金の内訳(%)は次のとおりです。
順位 | Worlds 2019 | Worlds 2020 |
優勝 | 37 | 25 |
準優勝 | 13.5 | 17.5 |
3~4位 | 7 | 9 |
5~8位 | 4 | 4.5 |
9~12位 | 2.25 | 2.5 |
13~16位 | 1.25 | 1.5 |
17~18位 | 0.75 | 1 |
19~20位 | 0.75 | 0.75 |
21~22位 | 0.5 | 0.6 |
23~24位 | 0.5 | - |
VCS (2チーム) | - | 2.1 |
2021年の賞金プールは2,225,000ドルで、分配構成に若干の変更がありました。
2022年の賞金プールは2,225,000ドルで、分配構成にわずかながら変更がありました。
大会フォーマット:
Worldsの各ステージ:
プレーインステージ:
9月29日~10月4日:
プレーイングループステージ
プレーインの12チームは、それぞれ6チームの2グループに別れ、1本先取の1回総当たりでリーグ戦を行います。各グループ下位2チームが脱落し、各グループ1位がグループステージに進出します。
プレーインノックアウトステージ(ラウンド1・ラウンド2)
各グループの3位と4位のチームが5本勝負3本先取でラウンド1を戦います。敗北したチームは脱落となり、勝者はラウンド2で、別のグループの2位チームと5本勝負3本先取で対戦します。これらの試合の勝者は、グループステージに進出します。
これで、プレーインからメインイベントが始まるグループステージに駒を進める4チームが出揃います。
グループステージ:
10月7日~10月16日:
プレーインステージを勝ち上がった4チームとグループステージに直接シードされた12チームの計16チームが、それぞれ4チームの4グループに別れます。
1本先取の2回総当りでリーグ戦を行い、各グループの上位2チームの計8チームがノックアウトステージに進出、下位2チームが脱落します。
プレーオフノックアウトステージ:
10月20日〜11月5日(準々決勝、準決勝、決勝):
グループステージを勝ち上がった8チームが、準々決勝、準決勝、決勝からなるノックアウトステージに進出します。シングルエリミネーショントーナメントにて競い合います。全ての試合は5本勝負3本先取です。
対戦カードは、毎回プレイが始まる前に、ステージ上の抽選により決定されます。このトーナメントの勝者チームが晴れて、2022年のWorldsチャンピオンの栄冠に輝きます。
大会結果:
韓国の「DRX」が初優勝。LoL Worlds史上初となるプレイインステージからの優勝でもありました。
日本代表チームDetonatioN FocusMe(DFM)は、Royal Never Give Up(RNG)と対戦。1ゲーム目を先取し幸先よいスタートをきるも、最終的には1-3で敗れ、グループステージ進出はなりませんでした。
LoL Worldsシーズン12( 2022)結果:
順位 | 賞金額(ドル) | 分配(%) | チーム |
優勝 | 489,500 | 22% | DRX |
準優勝 | 333,750 | 15% | T1 |
3位 | 178,000 | 8% | JD Gaming |
4位 | 178,000 | 8% | Gen.G |
5位 | 100,125 | 4.50% | Rogue |
6位 | 100,125 | 4.50% | RNG |
7位 | 100,125 | 4.50% | DWG KIA |
8位 | 100,125 | 4.50% | EDward Gaming |
9位 | 55,625 | 2.50% | Fnatic |
10位 | 55,625 | 2.50% | Top Esports |
11位 | 52,843.75 | 2.375% | Evil Geniuses |
12位 | 52,843.75 | 2.375% | G2 Esports |
13位 | 52,843.75 | 2.375% | 100 Thieves |
14位 | 52,843.75 | 2.375% | CTBC Flying Oyster |
15位 | 50,062.50 | 2.25% | Cloud9 |
16位 | 50,062.50 | 2.25% | GAM Esports |
17位 | 38,937.50 | 1.75% | MAD Lions |
18位 | 38,937.50 | 1.75% | DetonatioN FM |
19位 | 33,375 | 1.50% | Saigon Buffalo |
20位 | 33,375 | 1.50% | LOUD |
21位 | 22,250 | 1% | Beyond Gaming |
22位 | 22,250 | 1% | Isurus |
23位 | 16,687.50 | 0.75% | Chiefs Esports Club |
24位 | 16,687.50 | 0.75% | İstanbul Wildcats |
総額 | 2,225,000 |
大会レポート:
【リーグ・オブ・レジェンド】公式世界大会「World Championship 2022」抽選組み合わせが発表。日本代表DFMはFNCやEGのグループへ
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