記念すべきWorldsのシーズン10となる「2020 League of Legends World Championship」は、9月25日~10月31日に中国の上海で開催。地域リーグの成績により合計で22チームが出場資格を得ました。COVID-19の移動制限のためVCS(ベトナム)の2チーム(VCS Summer勝者:Team Flash、2位:GAM Esports)は不参加となり、前年まで3年間、続いていた24チームから減り、大会フォーマットに若干の変更がありました。
香港/台湾 (LMS)と東南アジア (LST)は統合され、新たにPacific Championship Series (PCS)となったことから、出場枠が4から2になりました。
LCS(北アメリカ)とLEC(ヨーロッパ)の予選フォーマットは、Summerプレーオフの結果で決定する方式に変更されました。LCK(韓国)から3番目のシードチームが、前年と同様にグループステージに入りました。LEC(ヨーロッパ)からグループステージに追加1チーム、またLPL(中国)からプレーインテージに追加1チームが入りました。そしてプレーイングループは前年の12チームから10チームになります。
2020 LoL Worlds大会概要:
Worldsは、MSIと同じく大会フォーマットは4ステージに別れており、大きく別けるとプレーインステージ(プレーイングループ、プレーインノックアウト)、グループステージ、ノックアウトステージ(準々決勝、準決勝、決勝)の3つのステージで構成されています。
それぞれの地域のシードは、過去の国際大会の成績に基づいています。一貫して強い地域は、一部または全てがグループステージに直接シードになり、地域によっては、シードの数が少ないか、プレーインステージからの場合もあります。
中国 (LPL)とヨーロッパ (LEC)はそれぞれ、4チームのうち3チームがグループステージにシード、1チームがプレーインステージにシードとなります。
韓国 (LCK)は、全3チームがグループステージにシードになります。
北アメリカ (LCS)は、3チームのうち2チームがグループステージにシード、1チームがプレーインステージにシードとなります。
パシフィック(PCS)は、2チームのうち1チームがグループステージにシード、1チームがプレーインステージにシードとなります。
各地域の出場チーム:
中国 (LPL)
第1シード:Top Esports
第2シード:JD Gaming
第3シード:Suning
第4シード:LGD Gaming
ヨーロッパ (LEC)
第1シード:G2 Esports
第2シード:Fnatic
第3シード:Rogue
第4シード:MAD Lions
韓国 (LCK)
第1シード:DAMWON Gaming
第2シード:DRX
第3シード:Gen.G
北アメリカ (LCS)
第1シード:Team SoloMid
第2シード:FlyQuest
第3シード:Team Liquid
パシフィック(PCS)
第1シード:Machi Esports
第2シード:PSG.Talon Esports
ブラジル (CBLOL)
INTZ
ロシア (LCL)
Unicorns of Love
日本 (LJL)
V3 Esports
ラテンアメリカ (LLA)
Rainbow7
オセアニア (OPL)
Legacy Esports
トルコ (TCL)
Papara SuperMassive
※2020年の変更点:
香港/台湾 (LMS)と東南アジア (LST)が統合され、パシフィック(PCS)として初参加となります。
また「Global power rankings」上位にランクインした中国 (LPL)とヨーロッパ (LEC)から、初めて第4シードのチームが参加します。該当する2チームは、プレーインステージからの出場です。これらのランキングは、「2019 League of Legends World Championship」などの国際トーナメントでの過去2年間の成績に基づいています。
賞金プール:
The Internationalなどと同じように、Worldsの賞金には大会記念アイテムのゲーム内売り上げが加算されます。2018年のWorldsの賞金総額は225万ドルから開始し、最終的には645万ドルまで膨れ上がりました。
2019年のWorldsの賞金は、およそ225万ドルでした。2020年の賞金プールは、250万ドルに大会記念アイテムのゲーム内売り上げの25%が加算されます。
2020年のWorldsは、賞金プールの割り当て方法にいくつかの変更があります。Worldsの賞金にはワールドチャンピオンスキンといった大会記念アイテムのゲーム内売り上げの25%が加算されます。
過去数年これらのスキンは、ますますパフォーマンスが向上し、1位と2位の間の賞金の差が大幅に広がりました。より公平な分配構成にするために、1位の賞金の割合が減らされ、Worldsスキン売り上げの恩恵を受けていない参加チームに、より適切に分配されるように、割り当てられます。
またCOVID-19の影響で参加できないベトナム (VCS)のチームを考慮して、出場資格のあった2チームにそれぞれ2.1%が割り当てられるという新たに変更が加えられました。2020年は賞金プールの100%以上を支払います。
2019年と2020年の賞金の内訳(%)は次のとおりです。
順位 |
Worlds 2019 |
Worlds 2020 |
優勝 |
37 |
25 |
準優勝 |
13.5 |
17.5 |
3~4位 |
7 |
9 |
5~8位 |
4 |
4.5 |
9~12位 |
2.25 |
2.5 |
13~16位 |
1.25 |
1.5 |
17~18位 |
0.75 |
1 |
19~20位 |
0.75 |
0.75 |
21~22位 |
0.5 |
0.6 |
23~24位 |
0.5 |
- |
VCS (2チーム) |
- |
2.1 |
大会フォーマット:
ベトナム (VCS)の2チームが不参加のため、その地域に割り当てられていたグループシード1つとプレーインのスポット1つが大会フォーマットから外されます。これにより、従来の24チームではなく22チームがWorldsに出場します。チーム数の減少を考慮して、プレーインステージに若干のフォーマット変更があります。プレーインステージは、通常の12チームではなく10チームとなり、韓国 (LCK)の第3番シードが自動的にグループステージに進みます。
Worldsの各ステージ:
プレーインステージ:
9月25〜9月30日:
プレーイングループステージ
プレーインの10チームは、それぞれ5チームの2グループに別れ、1本先取の1回総当たりのリーグ戦を行います。各グループ最下位が脱落し、各グループ1位がグループステージに進出します。
プレーインノックアウトステージ(ラウンド1・ラウンド2)
各グループの3位と4位のチームが5本勝負3本先取でラウンド1を戦います。敗北したチームは脱落となり、勝者はラウンド2で、別のグループの2位チームと5本勝負3本先取で対戦します。これらの試合の勝者は、グループステージに進出します。
これで、プレーインからメインイベントが始まるグループステージに駒を進める4チームが出揃います。
グループステージ:
10月3~6日、10月8〜11日:
プレーインステージを勝ち上がった4チームとグループステージに直接シードされた12チームの計16チームが、それぞれ4チームの4グループに別れます。
1本先取の2回総当りリーグ戦を行い、各グループの上位2チームの計8チームがノックアウトステージに進出、下位2チームが脱落します。
プレーオフノックアウトステージ:
10月15〜18日(準々決勝)、10月24〜25日(準決勝)、10月31日(決勝):
グループステージを勝ち上がった8チームが、準々決勝、準決勝、決勝からなるノックアウトステージに進出します。シングルエリミネーショントーナメントにて競い合います。全ての試合は5本勝負3本先取です。
対戦カードは、毎回プレイが始まる前に、ステージ上の抽選により決定されます。このトーナメントの勝者チームが晴れて、2020年のWorldsチャンピオンの栄冠に輝きます。
グループステージから出場するチーム
地域 |
出場権 |
チーム |
中国 |
Summer Split勝者 |
Top Esports |
中国 |
チャンピオンシップP |
JD Gaming |
中国 |
予選大会覇者 |
Suning |
ヨーロッパ |
Summer Split勝者 |
G2 Esports |
ヨーロッパ |
Summer Split2位 |
Fnatic |
ヨーロッパ |
Summer Split3位 |
Rogue |
韓国 |
Summer Split勝者 |
DAMWON Gaming |
韓国 |
チャンピオンシップP |
DRX |
韓国 |
予選大会覇者 |
Gen.G |
北アメリカ |
Summer Split勝者 |
Team SoloMid |
北アメリカ |
Summer Split2位 |
FlyQuest |
パシフィック |
Summer Split勝者 |
Machi Esports |
プレーインステージから出場するチーム
地域 |
出場権 |
チーム |
中国 |
予選大会2位 |
LGD Gaming |
ヨーロッパ |
Summer Split4位 |
MAD Lions |
北アメリカ |
Summer Split3位 |
Team Liquid |
パシフィック |
Summer Split2位 |
PSG Talon |
ロシア |
Summer Split勝者 |
Unicorns of Love |
ラテンアメリカ |
Summer Split勝者 |
Rainbow7 |
トルコ |
Summer Split勝者 |
Papara SuperMassive |
ブラジル |
Summer Split勝者 |
INTZ |
日本 |
Summer Split勝者 |
V3 Esports |
オセアニア |
Summer Split勝者 |
Legacy Esports |
LoL Worldsシーズン10( 2020)結果:
順位 | 賞金額(ドル) | 分配(%) | チーム |
優勝 | 556,250 | 25% | DAMWON Gaming |
準優勝 | 389,375 | 17.50% | Suning |
3位 | 200,250 | 9% | G2 Esports |
4位 | 200,250 | 9% | Top Esports |
5位 | 100,125 | 4.50% | DRX |
6位 | 100,125 | 4.50% | JD Gaming |
7位 | 100,125 | 4.50% | Fnatic |
8位 | 100,125 | 4.50% | Gen.G |
9位 | 55,625 | 2.50% | Team Liquid |
10位 | 55,625 | 2.50% | PSG Talon |
11位 | 55,625 | 2.50% | LGD Gaming |
12位 | 55,625 | 2.50% | FlyQuest |
13位 | 33,375 | 1.50% | Machi Esports |
14位 | 33,375 | 1.50% | Rogue |
15位 | 33,375 | 1.50% | Team SoloMid |
16位 | 33,375 | 1.50% | Unicorns Of Love |
17位 | 22,250 | 1% | Legacy Esports |
18位 | 22,250 | 1% | SuperMassive Esports |
19位 | 16,687.50 | 0.75% | Rainbow7 |
20位 | 16,687.50 | 0.75% | MAD Lions |
21位 | 13,350 | 0.60% | V3 Esports |
22位 | 13,350 | 0.60% | INTZ |
VCS | 46,725 | 2.10% | Team Flash |
VCS | 46,725 | 2.10% | GAM Esports |
LCL | 13,350 | 0.60% | Gambit Esports |
総額 | 2,314,000 |
大会レポート:
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URL: https://www.gamers.work/
参照:
https://lolesports.com/article/worlds-2020-primer/blt065c89b2c6d7b75d