海外タイトルを中心として、eSportsの種目となっているゲームタイトルのほとんどがPCをハードとするものになっています。
しかし、私たちが普段使っているようなPCでは、ゲームの容量が大きすぎて、快適にプレイできないことが往々にしてあります。
そこで活躍するのが、「ゲーミングPC」と呼ばれるPCです。
ここでは、eSportsに取り組むうえで欠かせない存在となっているゲーミングPCについて見ていきます。
オススメのゲーミングPCも紹介していますので、購入を迷っている方も参考にしてみてくださいね!
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そもそも、ゲーミングPCって何?
ゲーミングPCとは、「ゲームを、より快適にプレイできるよう特化させたPC」を指しています。
普通のPCとの主な違いは
- ゲームプレイ中に「画面のカクつき」が起きないよう、高性能なCPUとビデオカードを搭載
- 高性能ゆえ、消費電力が高いCPUやビデオカードが安定して動くよう、高い電力も供給できる電源ユニットを装備
- 上記を使用した際に生じる通常より高い熱を排熱しやすいよう、通常よりも大型のファンや筐体などを使用
となっています。
ゲーミングPCには、上記の理由により通常のデスクトップPCより大きめな「タワー型のPCケース」が用いられるのが一般的となっています。
ですが、ノートPCタイプのゲーミングPCも存在します。
何故、こういった特化型PCがあるかというと、通常の競技スポーツ同様、eSportsで用いる「競技用具」としての位置づけとなっているからです。
スポーツ選手は勝率を上げるため、練習でも一般の人が使うより質の高い用具を使いますよね。
eSportsの場合も、大会で使用される高性能PCに近い性能を持ったゲーミングPCで練習を積むことで、勝率を上げられるようになるからです。
もちろん、eSports目的ではなく、個人としてよりよい環境で快適にゲームを楽しみたいという目的で購入される人も多くなってきています。
そのため、様々なメーカー・ブランドのゲーミングPCが販売されています。
ゲーミングPCを選ぶ際のポイントって?
費用対効果は、ノートよりデスクトップの方が高いので、ゲーミングPCはデスクトップ型がおすすめです。
その中でも、以下の3つの要素はゲーミングPCにとって重要であるので、力量や予算に合わせて慎重に選ぶ必要があるでしょう。
ポイント①:ビデオカード
高性能なものなら、高画質設定にしてもカクつきが少なくなるので、より快適にプレイでき、勝率に影響するようになってきます。
勝率や画質にこだわらないのであれば、2万円台のビデオカードでも充分です。
しかし、相手に勝つことを目的とするならば、最低5万円前後のものを用いて練習するのが望ましいでしょう。
ポイント②:CPU
かつては、シングルコアの性能の高いIntel製CPUの方が好まれてきました。
しかしながら、現在はマルチコアに最適化されたゲームも増えてきて、IntelCPUが脆弱性修正パッチを当てると性能が下がること、AMDのRyzenがコストパフォーマンスが非常に高いことから、AMD製CPUを選ぶ利用者も増えてきました。
IntelならCore i7以上、AMDならRyzen 7以上のPCを選んでおけば、問題はないでしょう。
ポイント③:モニター
表示するモニターの性能が低いままでは、ビデオカードの性能をフルに発揮することができません。
ゲームの快適さの基準は
「60FPSで安定して描写できるか?」
という点になります。
そのため、
「リフレッシュレートが60Hz以上」
に対応していることが必須条件となるのです。
プレイするゲームのジャンルがRTSなどでしたら、応答速度はGtGで5ms前後でも充分です。
しかし、FPSならリフレッシュレートが120~144Hz、応答速度がGtG 2~1msといったスペックが望ましいでしょう。
オススメのゲーミングPC①:「GALLERIA」(ドスパラ)
GALLERIA AT
CPUにAMD製「Ryzen 7 2700」を採用、ビデオカード(グラフィックス)は「Geforce GTX1060 6GB」を、ストレージにSSD 500GBとHDD 2TBを搭載しています。
それでいて、137,980円(税別)というバランスの良いゲーミングPCです。
ビデオカードの性能が
「画質にこだわらずとりあえずゲームプレイが普通にできれば良い」
というレベルのもので、「Ryzen 7 2700」でも「Intel Core i7-8700」のどちらでも、ややスペック過剰なので、より安価なRyzen CPU搭載モデルをオススメしています。
GALLERIA XV(もしくはGALLERIA AXV)
CPUに6コア12スレッドの「Intel Core i7-8700」を採用、ビデオカード(グラフィックス)はハイスペックモデルの「GeForce GTX 1070Ti」、ストレージは「SSD 500GBとHDD 2TB」で問題ないのですが、搭載メモリが8GB、電源がノーブランドなのがやや気になるところです。
このままだとバランスが悪いので、構成変更でCore i7-8700K(3.70GHz-4.70GHz/6コア12スレッド/12MBキャッシュ)、メモリを16GB、電源を有名ブランドの600W~700W電源にした方がバランスは良くなります。
これでほぼ同じ性能のGALLERIA AXV(CPUはAMD AMD Ryzen 7 2700X 3.7GHz-4.35GHz/8コア16スレッド/20MBキャッシュ)と同等で、189,880円(税別)とAMD版に比べ1万円ほど安くなるので、構成変更をすることをお勧めします。
オススメのゲーミングPC②:「G-Tune」(マウスコンピューター)
LITTLEGEAR a340SA1
CPUにAMD Ryzen 5 2600(6コア/12スレッド/3.4GHz-3.9GHz/16MBキャッシュ)、ビデオカードはGeForce GTX 1060(3GB)、メモリ8GBで、99,800円(税別)というゲーミングPC入門向けの製品です。
スペックは程々なので排熱も少なめなおかげで、小さめの持ち運びハンドルのついたケースを採用できています。
「タワー型などの大きなケースだと置き場所に困る」
といった場合におすすめの機種となっています。
MASTERPIECE i1630PA1-SMM
PUBG 検証環境Ver1.0で『SUMOMOXqX選手』が挙動検証したことを謳っているゲーミングPCです。
CPUは、Core i7-8700K(3.70GHz-4.70GHz/6コア12スレッド/12MBキャッシュ) 、ビデオカードはGTX1080Ti(11GB)、メモリ32GB(PC4-19200 16GB×2)、ストレージもSSD 480GB、HDD 3TBと非常に高いスペックを誇ります。
その分、お値段も269,800円(税別)と高くなっていますが、バランスの良い構成で、上位モデル(i1630PA2-SP)はM2スロットタイプのSSDを採用しています。
しかし、現状ではM2タイプのSSDはベンチマークの数値こそ非常に高いものの、SATAタイプに比べ排熱に難があり、ゲーム中の実際のローディング時間はSATAタイプのSSDに比べても大幅な向上は見られません。
価格差(2万円)ほどのメリットはないだろうということで、下位機種であるこちらの方がおすすめとなっています。
オススメのゲーミングPC③:「Alienware」(デル)
NEW ALIENWARE 17ゲーミング
「デスクトップPCを置くスペースがないのでノートPCが良い」
というのであればDellのALIENWARE一択でしょう。
その中でも、デスクトップPCと同じくらいの性能が欲しいのであれば「NEW ALIENWARE 17 スプレマシー VR」がおすすめとなっています。
しかし
- Core i9-8950HK
- メモリ16GB(2x8GB)
- GTX 1080 OC 8GB
のスペックで、389,980円(税別)と非常に高価となっており、ACアダプタも通常のノートPCより大型になるデメリットは覚悟しておくべきでしょう。
ALIENWARE AURORA
デルのデスクトップタイプPCにおけるオススメは、『ALIENWARE AURORA CYCLOPS ATHLETE GAMING』モデルです。
Core i7-8700K、メモリ16GB、GTX 1080 8GBを採用し、ほとんどのゲームを快適に動作させることが可能です。
ストレージ速度にもこだわりSSD 256GBはPCIe接続、HDDは2TBで回転速度が7200RPMと通常のものよりどちらも高速なものが採用されています。
価格は254,980円(税別)と他ブランドの同スペックPCとさほど変わりませんが、Dellではセールが頻繁に行われ15%程度の割引がなされることも珍しくなく 、この機種も21~22万円程度で買えることがしばしばあるので、セールを狙うのがおすすめです。
性能はもちろん、セール時に購入するのであれば、コストパフォーマンスという点でも他の追随を許さないでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
eSportsを楽しむためには、ゲーミングPCを欠かすことはできません。
CPUやメモリ、ストレージなどの性能は素人には少しわかりづらいかもしれませんが、この記事を参考にして購入してみてください!
ゲームを仕事に。チャンスをみんなに。eスポーツ選手紹介サービス「ゲーマーズ・ナビ」
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