プロゲーマーが国際的に活躍するために、英語は必須のスキルといっていいでしょう。選手生命は短いですが、英語は引退後も一生涯のキャリアで役に立ちます。
また、プロは目指していなくてもゲーム好きであれば、eスポーツを通じて英語を学習することは効果的です。
ゲーマーにとって英語は重宝する技能で、英語学習にとってゲームは有用なツールなのです。ここでは、eスポーツ・アスリートにとっての英語の重要性と、英語学習におけるゲームの有用性について詳しく考えてみましょう。
コンテンツ
eスポーツ・プレイヤーにとっての英語
eスポーツでは英語を使用する場面が多くあり、子供から大人まで多くのゲーマーにとって英語が重要なスキルになっています。
eスポーツは世界中で行われていますが、海外で発展したタイトルも多く、専門用語は英語由来のものが多々あります。また国際大会の運営は、ルール説明や選手同士のやり取り、イベントの進行など、一般的に英語で行われます。
実況・解説やインタビューも英語で行われることが多いです。通訳を介することもできますが、英語を話せたほうがメッセージが直接、世界中に伝わり、より多くのファンを獲得しやすくなります。
ストリーマーは、日本語で配信すれば視聴者は主に日本国内になりますが、英語で配信すれば世界中の視聴者が観てくれる可能性があり、活躍の可能性が広がります。
また、国際的なチーム結成時には、チームメイトと間髪入れずにやり取りする必要が出てきますが、そこでも英語は役に立ちます。
英語に自信がないと余計なことで不安を感じて、肝心な勝負どころで集中力を欠く可能性も考えられます。
また、プロを目指さなくても、世界中の人と一緒にゲームをプレイできたら楽しいものです。
視聴者側としてもeスポーツのストリーミングや実況を英語で理解できたら、楽しめるコンテンツの幅が広がります。
英語学習にとってのeスポーツ
ゲームはエンターテインメントですので、堅苦しい勉強だと意識せずに楽しみながら英語を学習できます。
とりわけ、子供は集中力が長く持続しなかったり「勉強がなんのためになるのか」という目的意識が持てなかったりする場合があります。しかし、ゲームプレイであれば、勉強というよりは遊び感覚になるため、ストレスなく前向きに取り組める環境となり、継続しやすくなります。
「勉強しなさい」といっても、なかなか学習意欲が湧かない子供もいますが、ゲームは言われなくても夢中になっているものです。そのゲームに対する意欲を勉強に向けることができたら、さぞかし成果が上がることでしょう。「好きこそものの上手なれ」と昔から言ったものです。
ゲームでの英語学習は、子供だけではなく、大人にとっても楽しくて有益なものです。
実戦で実践的な英語を会得
日本では日常生活で英語を使う場面はあまりありません。意図的に英会話の環境を作ることが、英語会得への近道です。様々な英語学習の方法がありますが、eスポーツでは言語脳の圧倒的な瞬発力が培われます。
初歩的な英語学習では「日本語で考えて、それを英語に変換して話す」もしくは「聞き取った英語を頭の中で日本語に変換して理解する」という流れになりがちです。
しかし、eスポーツはコンマ何秒という単位で勝敗が決する世界です。戦況はリアルタイムで刻々と変化しており、ゆっくり考えている暇はありません。即座に「英語で理解して英語で話す」必要があるのです。
英語で瞬時のやり取りを繰り返すことで、ネイティブスピーカー並みのリスニング力やスピーキング力が培われます。
また、大会の概要やルール説明を読むことで英語の読解力も鍛えられます。作戦会議やインタビューで、しっかり自分の考えを伝えるには、文章構成力も必要になります。
デジタルネイティブになれる
近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉をよく耳にします。教育機関のインフラから企業における事業の効率化にいたるまで、社会のあらゆる場面でDXは欠かせないものになっています。
ゲームはデジタルコンテンツですので、プレイすることでデジタルネイティブになり、デジタル社会で生き抜いていくスキルが身につきます。
ゲームはオンラインでプレイできるため、学習塾に通う費用や労力、時間が節約できて効率的です。
「ゲームが子供の勉強を邪魔する」という考え方は、もう古いといっていいでしょう。
そもそも「eスポーツ」とは?
eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)は、競技性の高いゲームで競い合う新たなスポーツの形です。英語「Electronic sports」を略して「eSports」または「e-sports」と書きます。あえて和訳すると「電子競技」といったところでしょう。
eスポーツは、テクノロジーの進化に伴い発展し、世界中で関心が高まっています。eスポーツには実に多くのゲームタイトルがありますが、いくつか紹介します。
フォートナイト『Fortnite』
『フォートナイト』は、世界中で人気のサードパーソン・シューティングゲーム(TPS)です。戦略を立てたり、相手の位置や戦況を伝えたりするために、プレイヤー同士のコミュニケーションが重要です。
英会話の例:
"Someone is behind the wall!"(誰かが壁の後ろにいる!)
"A sniper is there! Watch out"(そこにスナイパーがいる! 気をつけろ。)
スプラトゥーン『Splatoon』
日本発のインクを当て合うサードパーソン・シューティングゲーム(TPS)です。勝利のためには、やはり瞬時に味方と連携を取る必要があります。
英会話の例:
"An opponent is on the right."(相手が右にいる。)
"More ink is needed."(もっとインクが必要。)
マインクラフト『Minecraft』
『マインクラフト』は、世界中のプレイヤーが一緒に遊べるサンドボックスゲームです。他のプレイヤーとのチャットには、英語が使われる傾向があります。
英会話の例:
"Do you need more materials?"(もっと素材は必要?)
"Let's build something here together."(ここに何かを一緒に建てよう。)
eスポーツと英語は相思相愛
このようにeスポーツと英語は、お互いに密接な関係にあることが分かりました。
英語の辞書をただひたすら読み続けても、なかなか覚えられませんが、ゲームプレイという体験と結びついた単語は自然と身につき、使えるボキャブラリーが増えていきます。
「ゲームのために英語を学ぶ」のか「英語のためにゲームを使う」のか、自分はどちらに当てはまるか考えてみましょう。
eスポーツ・アスリートとしての成長のために英語が必要だということを理解すれば、それが学習のモチベーションになります。
また、プロゲーマーは目指していなくても、無理なく楽しく英語を習得したい人にとっても、ゲームを通じた英語学習は大きな成果が期待できるでしょう。
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