2024年は波乱含みの幕開けとなりましたが、eスポーツ界は一体どのような1年になるのでしょうか。
2024年の競技の行方を占う上で、まずは2023年の1年間で最も人気のあった大会のランキングを振り返ってみましょう。eスポーツの調査分析を行うEsports Chartsは、2023年の大会の人気度に関するデータを発表しています。
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2023年のeスポーツ大会
瞬間最高視聴者数の世界新記録を樹立 やはりLoL Worlds
eスポーツ大会の瞬間最高視聴者数は、League of Legends Worldsが、6,402,760人でeスポーツにおける世界記録を更新しました。
世界的に人気のMOBAゲーム『League of Legends』 (LoL)の大会からは、2023 World Championship(1位)、Mid-Season Invitational(2位)、LCK Summer(8位)、LCK Spring 2023(10位)と4つの大会がランキング入りしました。強豪リーグ韓国LCKでT1とGen.Gが熾烈な競争を繰り広げ注目を集め躍進しました。
『Mobile Legends: Bang Bang』(MLBB)は5つの大会がランクインしました。
世界最大規模の賞金額を誇っていたDota 2のThe Internationalが、大幅な賞金の下落とともに初めてトップ10から脱落しました。
eスポーツ大会の瞬間最高視聴者数ランキング(2023年)
1位:2023 World Championship (League of Legends)[640万人]
2位:M5 World Championship (Mobile Legends: Bang Bang)[506万人]
3位:M4 World Championship (Mobile Legends: Bang Bang)[427万人]
4位:MLBB Southeast Asia Cup 2023 (Mobile Legends: Bang Bang)[365万人]
5位:Mid-Season Invitational 2023 (League of Legends)[229万人]
6位:Season 12 (Mobile Legends: Bang Bang)[210万人]
7位:MPL Indonesia Season 11 (Mobile Legends: Bang Bang)[188万人]
8位:LCK Summer 2023 (League of Legends)[152万人]
9位:BLAST.tv Paris Major 2023 (CS:GO)[152万人]
10位:LCK Spring 2023 (League of Legends)[147万人]
2023年に最も注目されたeスポーツの試合は?
LoL WorldsのグランドファイナルでWeibo GamingがT1と対戦した際に瞬間最高視聴者数6,402,760人の新記録が樹立されました。試合はT1が勝利し、人気選手Fakerは個人として史上最多となる4度目の世界一を達成しました。
LoL Worldsからはトップ10に3試合が入りましたが、すべてT1の試合だったことは特筆すべき点です。
T1の試合の視聴時間は2022年から1250万時間増加して1億4360万時間となり、前年に引き続き2023年に最も視聴されたeスポーツチームでした。
eスポーツ試合の瞬間最高視聴者数ランキング(2023年)
1位:T1対Weibo Gaming (LoL Worlds)[640万人]
2位:ONIC対AP.Bren (M5 World Championship)[506万人]
3位:T1対JD Gaming (LoL Worlds)[430万人]
4位:BI対RRQ Hoshi (M4 World Championship)[427万人]
5位:ONIC対BI (MLBB Southeast Asia Cup)[365万人]
6位:RRQ Hoshi対ECHO (M4 World Championship)[317万人]
7位:ECHO対BI (M4 World Championship)[302万人]
8位:T1対LNG (LoL Worlds)[300万人]
9位:ONIC対ECHO (M4 World Championship)[287万人]
10位:ONIC対 ECHO (MLBB Southeast Asia Cup)[269万人]
eスポーツ試合(ゲームタイトル)の瞬間最高視聴者数ランキング(2023年)
1位:T1対Weibo Gaming (LoL Worlds『League of Legends』)[640万人]
2位:ONIC対AP.Bren (M5 World Championship『Mobile Legends: Bang Bang』)[506万人]
3位:Vitality対GL (BLAST.tv Paris Major『Counter-Strike』 )[152万人]
4位:LOUD対FNC (LOCK IN São Paulo『Valorant』)[144万人]
5位:TS対GG (The International『Dota 2』)[144万人]
調査結果を踏まえて
LoL Worldsを筆頭に『League of Legends』の大会は、根強い人気があります。ドイツの高級車メーカーMercedes-Benzは4年連続でLoL Worldsの公式自動車パートナーとなりました。主要なeスポーツイベントは大きな注目を集めるため、大手スポンサーからも引っ張りだこです。
日本でも人気のある『LoL』 ですが、長い目で見ると1位の座が安泰とは必ずしも言えないでしょう。
モバイルのMOBAゲーム『Mobile Legends: Bang Bang』が人口の多い東南アジアでの人気を背景に、数字をぐんぐん伸ばしています。
東南アジアではパソコンはまだまだ高価であり、誰でも持っているスマホでプレーできるモバイルゲームがシーンの中心です。モバイル優勢という点においては、日本とも共通しています。
2023年はT1の古株選手Fakerが注目されました。2024年は、新たな人気選手が昇龍のごとく登場することを期待しましょう。
2023年に最も人気のeスポーツチャンネルとは? 日本からランクイン
(C)©Esports Charts
ゲームを仕事に。チャンスをみんなに。
参照:
https://escharts.com/news/most-popular-esports-tournaments-2023
https://escharts.com/news/most-popular-esports-matches-2023
https://escharts.com/news/most-watched-esports-organizations-2023