2022年に正式にアジア競技大会で採用されたeSports。そんなeSportsの中で、主要なゲームジャンルの一つとなっているのが「TPS」です。
TPS、正式名称サードパーソン・シューター(Third Person shooter)は、シューティングゲームの一種であり、第三者視点でプレイするアクションゲームのことです。
多くは、操作キャラクターの頭上後方からの見下ろし視点が基本となり、平時は操作キャラクターを画面中央に表示するカメラワークとなっています。
この記事では、eSportsで特に人気のあるTPSのゲームタイトルについて見ていきましょう。
eSportsで取り上げられている人気TPSタイトルには、どのようなものがあるのでしょうか?
コンテンツ
フォートナイト バトルロイヤル(Fortnite Battle Royale)
フォートナイト バトルロイヤルは、エピックゲームズが開発・販売するfree-to-play(コンテンツの重要な部分へのアクセスを無料でプレイヤーに提供)のバトルロイヤルゲームです。
- PC(Windows/macOS)
- PlayStation4
- XboxOne(日本国外のみ)
- iOS
- Android
- Nintendo Switch
といったように、幅広い機種に対応しています。
100人が同時に戦場へ降り立ち、最後の1人になるまで戦うバトルロワイヤルゲームです。
ただ単に戦うのではなく、飛行船から降り立った場所から探索を開始し、武器を手に入れることが出来ます。
また、フォートナイト バトルロイヤル最大の特徴として、環境内のオブジェクトから資源を手に入れ、建設を行うことで、戦況を優位に進めることが出来ます。
1人で戦う「ソロモード」や2人1組で戦う「デュオモード」、4人1組で戦う「スクワッドモード」など、様々なモードを用意しており、飽きさせないゲーム性が人気を博しています。
また、基本プレイ無料ということもあり、誰でも簡単にプレイ出来ることも人気の要因となっています。
スプラトゥーン(Splatoon)
スプラトゥーンは、2015年に任天堂から発売されたWii U専用のアクションシューティングゲームです。
2017年には、スプラトゥーン2がNintendo Switchのゲームとして発売されており、現在はそちらのプレイがeSportsでは主流となっています。
プレイヤーキャラであるインクリングを操作し、ブキを用いて地面を塗ったり、相手を倒したりする陣取りゲームになっています。
4対4で行われるレギュラーマッチ(ナワバリバトル)は、3分間で床により多くインクを塗ったチームの勝ちとなります。
最初に発売されたスプラトゥーンは、発売からわずか1ヵ月で世界累計売上100万本を達成するなど、爆発的な人気を生み出しました。
続編のスプラトゥーン2でも、発売後3日間で日本での推定販売本数が670,955本という記録を樹立し、その人気を不動のものとしました。
また、ただ戦うのではなく、期間限定で行われるフェスと呼ばれるイベントも人気の一つになっています。
フェスの内容は「聴くならどっち?ロックorポップ」など、老若男女扱いやすい題材を提示していますので、幅広い年齢層をカバーしています。
海外のTPS①:World of Tanks(ワールドオブタンクス:WoT)
World of Tanksは、戦車戦を扱った多人数参加型オンラインゲームで、WoTと略されて呼ばれています。
ベラルーシのWargaming.net社が開発し、2011年からプレイ可能となりました。
登場する戦車は主に、1920年代から1960年代前後に開発・設計・構想された戦車になります。
基本プレイ無料(一部課金制)となっており、どなたでも参加しやすいゲームになっています。
発売当初は日本での展開を予想していなかったため、日本語に対応していませんでしたが、日本で人気が出たことを受けて2012年に日本語対応バージョンが発表されました。
ゲーム内容は、30人が一度にマッチングし、15対15のチーム戦になります。
30人集まらなかった場合には、7対7の対戦が最小単位になります。
また、マッチングに際して、同じくらいのレベルでマッチングするように設計されており、腕前が近い同士で対戦出来ると言うことも人気の一つになっています。
海外のTPS③:PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDSは、韓国のデベロッパーBlueholeの子会社であるPUBG Corporationが開発しているバトルロイヤルゲームです。
PUBGと略されて呼ばれることが多く、この略称であれば一度は耳にしたことがある方もいることでしょう。
PC、XboxOneなどで展開していますが、2018年に日本でもiOSとAndroid版のPUBG MOBILEの配信を開始しました。
100人が一度にマッチングし、最後の一人になるまで戦うバトルロイヤルゲームになっています。
舞台となっている島内を探索して、武器などを入手することによって戦況を有利にすることが出来ます。
フォートナイト バトルロイヤルと非常に酷似したゲームですが、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDSの方が先に発売されており、TPS人気でしのぎを削る戦いを繰り広げています。
海外のTPS④:荒野行動
荒野行動は、中国企業のNetEase Gamesが開発・運営するiOS・Android・Windows用TPSバトルロイヤルゲームです。
100人が同時に戦い、最後の1人になるまで戦うといった内容で、戦う舞台となっている島内を探索して武器やアイテムなどを手に入れます。
非常にPLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDSと酷似しているため、2018年に韓国のゲーム会社PUBG Corporationがアメリカのカリフォルニア連邦裁判所にて著作権侵害に抵触するとして訴訟を提起しています。
これに対し、NetEase側は
「これからも荒野行動のサービスを継続していく」
と、全面的に争う姿勢を見せたことが話題を呼んでいます。
ゲームのコンテンツ以外においても注目を集めている作品ですが、モバイルアプリを媒体としているので、若いユーザーに非常に人気の高いものとなっています。
まとめ
eSportsのTPS作品には以上のようなタイトルがあり、eSportsとしての側面だけでなく、ゲーム自体としての人気も磐石となっているものが多くあります。
特に、人気の高いフォートナイト バトルロイヤルでは、大会賞金総額8億円という破格の高さに世界各国から驚きの声が上がっています。
競技人口が多ければ多いほど、競技として熱の入ったものになりますので、ゲームだからとバカには出来ません。
今後とも、eSportsの成長と展開から目を離せません。
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