2021年を締めくくる『VALORANT』初の公式世界大会「VALORANT Champions 2021」のグランドファイナルが12月13日に行われました。ロシアのGambit EsportsとヨーロッパのAcendとの間の激闘は5マップ目までもつれ込み、Acendの勝利。公式世界大会の初代王者の座を獲得しました。
We are the first Valorant Champions.
— Acend (@AcendClub) December 12, 2021
GGs @GambitEsports, what a battle.#RiseUP pic.twitter.com/5LTgj6fP9r
VALORANT Champions 2021 結果まとめ
- 優勝: Acend
- 準優勝: Gambit Esports
- 3位タイ: Team Liquid、KRÜ Esports
- 5位タイ: Team Secret、Cloud9、X10 CRIT、Fnatic
- 9位タイ: Team Envy、Sentinels、Team Vikings、Vision Strikers
- 13位タイ: Keyd Stars、FURIA Esports、Crazy Raccoon、FULL SENSE
Acendはトルコ出身のスタープレイヤーcNed選手の印象が強いチームです。9月のMasters Berlinではアメリカの100 Thievesに惜しくも敗れたチームですが、チームとしての完成度上げて挑んだ今回の大会ではグループステージから快進撃を続けました。初戦と決勝以外ではマップを落としておらず、準決勝でも優勝候補のTeam Liquidを圧倒してグランドファイナルに到達しています。
対するGambit EsportsはMasters Berlinの覇者ながらも苦しい道のりでグランドファイナルまで這い上がってきたチームでした。本大会におけるGambit Esportsの試合はどれもが死闘であり、最終マップにもつれこんでマッチポイントをかけられてからの逆転粘り勝ちのシーンも多いチームでした。「まるで少年漫画の主人公のよう」とまで言われ、その精神力の強さに世界中が驚きました。プレイヤー単位ではMasters Berlinに引き続きnAts選手Chronicle選手のパフォーマンスが特に注目を浴びました。特にChronicle選手は逆転への転機となるスーパープレーも多く、全試合を通じて圧倒的なパフォーマンスを見せつけました。
グランドファイナルでは一進一退の攻防が繰り広げられ、一時はGambitが2-1で優勝まであと一歩というところまで辿り着きますが、Acendがオーバータイムに持ち込む粘り勝ちで2-2に。最終マップとなったスプリットでは序盤は6-1とアセンドが圧倒。「Gambitのいつもの逆転パターンか」と多くの観客が固唾を呑んで見守る中、実際にじわじわと追い上げて7-5で前半を終えます。しかしAcendは最後までGambitの逆転劇を許すことなく、リードを守り通す13-8のスコアで優勝を決めました。
なお本大会には日本代表としてCrazy Raccoonも出場しています。内容は2連敗で敗退というものでしたが、試合後のインタビューではade選手がスクリムで迷走していたことなどを吐露。世界との壁が大きいことを感じさせる大会ではありましたが、日本の『VALORANT』シーンはプレイ人口の増加も著しく、またMasters BerlinでのCRのGambitに対する善戦も記憶に新しいものとなっています。来年以降のリベンジと、今後の日本シーンの成長には期待がかかります。
本大会をもって今シーズンの『VALORANT』の大会は一段落となりますが、来年もChampions、もしくはそれに準じた世界大会が開催される可能性は非常に高いでしょう。マップやエージェントのアップデートによるフォーマットの変化なども合わせて注目です。
(C)©Riot Games Inc.
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