オンラインのeスポーツ大会開催プラットフォームとして知られる「JCG」が主催する、『ポケモンユナイト』の第一回公式大会「Pokémon UNITE Winter Tournament」が12月4日と5日に開催されました。Youtubeでの活動もよく知られるヨクガ氏が所属するチーム「プクリンはころがるよどこまでも」がA、Bブロック両方優勝を果たし、実質的な2連覇を達成しました。
Winter Tournament 結果まとめ
Aブロック(12月4日開催)
- 優勝: プクリンはころがるよどこまでも
- 準優勝: 野菜
- 3位タイ: そらをとぶajun、銀河団
Bブロック(12月5日開催)
- 優勝: プクリンはころがるよどこまでも
- 準優勝: 神速ヨクバリス
- 3位タイ: Ðope cяew、ずっくんギャラクシー
https://twitter.com/poke_unite_jp/status/1467451034276855815
公式第1回大会2日目、優勝しました!
— ヨクガ@毎日投稿/第1回公式大会2連覇 (@yokuga89) December 5, 2021
1日目も優勝してるので両日優勝で連覇を成し遂げました!
皆さんの応援のおかげです、ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!#PokémonUNITEWinterTournament pic.twitter.com/TFfkesEqep
シングルエリミネーショントーナメントにも関わらず圧倒的な安定感で両ブロック優勝を果たしたのは動画投稿者としても知られるヨクガ氏(https://twitter.com/yokuga89)率いる「プクリンはころがるよどこまでも」チーム。メンバーはヨクガ選手、がおすけ選手、Nyack選手、MaaLion選手、CKamu選手、バグリオ全一選手。上位プレイヤーで固められたチームということで注目されていたチームではありますが、それ以上に特徴的だったのは通称「ゴールマクロ」と呼ばれる戦術を仕上げてきていたことです。
初期の『ポケモンユナイト』はカジリガメやサンダーを倒すことによるボーナスが非常に強く、オブジェクト重視の戦術(マクロ)が定番でした。しかしこれらのオブジェクトは10月の調整で弱体化しており、以降は従来のオブジェクト重視のマクロ以外にも、オブジェクトよりも細かくゴールを積み重ねて得点差をつけることを優先する戦術にも可能性があるのではないかと言われていました。これが「ゴールマクロ」と呼ばれるものです。
しかし、依然として強力なカジリガメとサンダーに対抗しうるほどのゴールマクロを使いこなすことは難しいとされており、大会ではやはりこれらのオブジェクトでの集団戦にフォーカスした戦術を取るチームが多かったようです。その中でゴールマクロを採用し2連覇を果たした「プクリンはころがるよどこまでも」は、そのままゴールマクロという戦術の可能性をコミュニティ全体に示したと言えるでしょう。本大会は1月に第二回の開催も予定されており、それに備えてゴールマクロを練習し採用してくるチームはかなり増えるのではないかと予想されます。
優勝チーム以外では「野菜」「Ðope cяew」と言ったダークホースチームの活躍も注目を集めました。野菜チームは無名であったかりふらわあ選手のルカリオが圧倒的なキャリーポテンシャルを発揮。Ðope cяewチームは『リーグ・オブ・レジェンド』出身者が多い本タイトルの中でも『モバイルレジェンド』などといったスマホMOBA出身者で組まれたチーム。集団戦を中心とした堅実な強さを見せつけました。
改めて、チーム野菜準優勝でした!!!
— おにゃが@野菜 (@Nyaga_burouraaa) December 4, 2021
名前弱すぎてめちゃ浮いてる。 https://t.co/vkjKcCS7Wl
構成面では、やはり目立ったのはルカリオの採用率の高さ。キャリー力も高く、間違いなくトップメタのポケモンといえるでしょう。それ以外の構成面においては、多くのポケモンが1-1-3や2-1-2構成を中心にバランスよく採用されており、一強と言えるような「解答構成」は今の所ないという印象となりました。次回大会でゴールマクロがメイン戦術となった時、どのような構成の採用率が高くなっていくかは注目のポイントといえるでしょう。
『ポケモンユナイト』は継続的にアップデートもされており、今回と次回の公式大会での成績優秀者を集めた招待制のオフライン大会も予定されています。今後のシーンの発展とメタの変化にも注目です。
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