アイスランドのレイキャビクにて開催されていた『リーグ・オブ・レジェンド』の世界大会「Worlds 2021」の決勝戦が11月6日に行われ、1ヶ月近く続いた大会が閉幕しました。韓国の第一シードであり、去年の優勝チームでもあるDAMWON Gamingを破って優勝したのは中国の第一シード、Edward Gamingでした。
https://twitter.com/lolesports/status/1457030616063647748
Worlds 2021 結果
- 優勝: Edward Gaming(中国)
- 準優勝: DAMWON Gaming(韓国)
- 3位タイ:Gen.G Esports(韓国)、T1(韓国)
- 5位タイ:Royal Never Give Up(中国)、Cloud9(北米)、Hanwha Life Esports(韓国)、MAD Lions(ヨーロッパ)
本大会はベスト8までは4大リージョン勢揃いでしたが、ベスト4では中国1チーム、韓国3チームという勢力図に。伝統的に韓国が強いとされてきた『リーグ・オブ・レジェンド』ですが、最近では中韓の2強という見方のほうが主流です。2019年は中国のFPXが優勝しましたが、去年は韓国のDAMWON Gamingが優勝しています。2連覇を賭けたDAMWON Gamingと、王座奪還を狙う中国リーグ最後の希望Edward Gamingという構造のベスト4でした。
決勝でぶつかった両チームは一進一退の攻防を繰り返し、BO5のフルセットまでもつれ込みました。Worldsは準決勝が本番で、決勝は一方的な3-0が多いという印象が最近ではコミュニティ間に蔓延していましたが、今年はそれを覆すような接戦の決勝となりました。レーンマッチアップでは、本大会のMVPとなったEDGのScout選手と世界最高のMidレーナーとの呼び声高いDKのShowmaker選手がぶつかるMidレーンはもちろんですが、本大会が初のWorldsとなる期待の中国ルーキーFlandre選手と、兵役のため本大会をもって引退となるベテランのKhan選手のTopレーンにも大きな注目が集まりました。Topレーンはグレイブスピックが焦点となるシリーズで、4試合目までは「グレイブスをピック出来たほうが勝つ」というような活躍を見せていました。5試合目ではDKがグレイブスをピックし、レベル1のトライブッシュチーズとジャングラーの圧力で序盤からFlandre選手のケネン相手に有利を築くことに成功しますが、ヘラルドファイトでケネンにキルが入り、そこからFlandre選手の見事なカムバック。ケネンが綺麗にスノーボールし、EDGに勝利をもたらしました。
First Blood for @EDG_Edward
— LoL Esports (@lolesports) November 6, 2021
Rift Herald for @DWGKIA pic.twitter.com/DtNpPSfn7r
EDGは中国の強豪チームとしてWorldsの常連チームではありましたが、優勝は今大会が初となります。かなりの数のプレイヤーがDKの一方的な勝利を予想していた決勝戦ですので、全中国リーグのプライドを背負った大きな勝利と言えるでしょう。なお、日本代表チームDFMも本大会では日本リーグ史上初のグループステージ進出でベスト16入りを果たしています。日本リージョンにとっても、大きな成果となる大会でした。
『リーグ・オブ・レジェンド』の今年のシーズンはWorldsをもってしてほぼ終了となりますが、同じくRiot Gamesの『VALORANT』の世界大会が12月1日から控えています。こちらは同タイトル初の世界大会ということで、多くのプレイヤーから期待されている大型大会となります。年末にかけて、eスポーツシーンの盛り上がりはとどまるところを知りません。