「VALORANT Champions Tour Stage2 Masters」決着。北米のSentinelsが圧倒的な強さを見せつけ優勝、Stage 3は7月から

VALORANT』初の公式世界大会とも言える「2021 VALORANT Champions Tour Stage2 Masters」が先週末に決着。北米1位枠のSentinelsが優勝しました。

VCT Stage2 Masters 結果

VCT Masters Sentinels優勝

  • 優勝: Sentinels(北米)
  • 準優勝: Fnatic(EMEA)
  • 3: NUTURN(韓国)
  • 4: Team LiquidEMEA

 

なお、Sentinelsは優勝賞金20万ドル(約2200万円)とサーキットポイント400、準優勝のFnaticには10万ドルとサーキットポイントを獲得しました。優勝のSentinelsは北米1位シード。なんと1マップも落とさず、全ての試合でストレート勝ちという圧倒的な強さを見せつけての優勝となりました。そんなSentinelsの初戦の相手だったのがEMEA2位のFnatic。初戦は11-1310-13Sentinelsに喰らいつくもわずかに及ばず敗者ブラケットへ。敗者ブラケットでは北米2位のV1EMEA1位のTeam Liquid、そして韓国1位のNUTURNを全て打ち破りグランドファイナルでSentinelsとのリベンジマッチへ。

グランドファイナルは結果だけ見ればSentinelsのストレート勝ちだったものの、12-1414-16 11-132マップ連続でオーバータイムにもつれこみ、最終試合もオーバータイム目前という白熱した試合となりました。ほぼ互角の戦いを演じながらも最後のひと押しが足りないFnaticと、勝負所で圧倒的な底力を見せるSentinelsが印象的な大会となりました。

個別の選手では特に選手でありながらコーチも兼ねるShahzam選手と、C9から移籍してきたカナダの若き天才TenZ選手の活躍が印象的だったと言えるでしょう。TenZ選手はその圧倒的な才能に任せた強気なプレイスタイルが多くの観客を驚かせました。Fnaticではチームの要となるBoaster選手のクリエイティブなプレイと、Mystic選手のフィジカルの強さが際立っていました。

Sentinels TenZ

今回初の公式世界大会で無敗の絶対王者となったSentinelsですが、優勝後のインタビューでは「今回のMastersは通過点でしかない」と、今年開催されるChampionsへの意気込みを語りました。

なお、日本から参戦したCrazy RaccoonV1X10相手に善戦するも2敗、Sharks Esportsと並んで9位タイとなりました。VCTではもう一度Mastersが開催され、それまでのサーキットポイントに応じてチームが招待され年末にChampionsが開催される予定となっています。すでに多くのチームは次のMastersを視野に入れて練習しているでしょう。

日本の国内予選となるChallengers Stage 3は今年の7月からの予定となっていて、詳しい出場情報が発表されるのは6月中旬とのことです。また、Stage3のMasters99日(木)から、ドイツのベルリンにて開催される予定となっています。こちらはCOVID-19の状況次第で変更の可能性は十分あると見てもいいでしょう。Stage 2では日本は1位のCrazy Raccoonのみの出場となっていましたが、Stage 3では2枠が用意されています。この2枠のMasters出場権、そしてChampionsへの出場権を巡って、ABSOLUTE Jupiter、Crazy Raccoon、そしてそれに追いつかんとする日本のチームたちが覇を争うことになります。『VALORANT』の日本国内シーンも今後は目が離せません。

(C)©Riot Games Inc.

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