「League of Legends World Championship」は、Riot Gamesが運営し随一の人気を誇るMOBAゲーム『League of Legends』(LoL)の世界で最も権威のある大会です。略して「Worlds」と呼ばれています。大会の視聴者の規模が大きく決勝戦クラスになると、およそ1億人が視聴すると言われており、日本にも非常に多くのファンがいます。
2011年にシーズン1が行われて以来、毎年開催されています。勝者に贈られるサモナーズカップの重さが当初の予定で70ポンド(およそ32kg)だったことが物語る通り、eスポーツ界の超ヘビー級大会と位置づけられ「将来的にオリンピックで行われるのでは」とも一時は言われたことがありました。
地域リーグの成績により合計で24チーム出場が3年間続いていましたが、大会フォーマットに若干の変更がありました。20220年と2021年の2大会はCOVID-19の移動制限のためVCS(ベトナム)の2チームが不参加となり、22チームが出場資格を得ましたが、2022年は24チームに戻りました。2023年は22チームが参加し、大会フォーマットにスイス式を導入するなど大幅な変更がありました。
コンテンツ
2023 LoL Worlds大会概要
出場枠:
韓国 4
中国 4
EMEA 3
北米 3
PCS 2
ベトナム 2
日本 1
ブラジル 1
ラテンアメリカ 1
Worlds 予選シリーズ 1
各地域の出場チーム:
韓国 (LCK)
第1シード:Gen.G
第2シード:T1
第3シード:KT Rolster
第4シード:Dplus KIA
中国 (LPL)
第1シード:JD Gaming
第2シード:Bilibili Gaming
第3シード:LNG Esports
第4シード:Weibo Gaming
ヨーロッパ (LEC)
第1シード:G2 Esports
第2シード:Fnatic
第3シード:MAD Lions
北アメリカ (LCS)
第1シード:NRG
第2シード:Cloud9
第3シード:Team Liquid
パシフィック(PCS)
第1シード:PSG Talon
第2シード:CTBC Flying Oyster
ベトナム(VCS)
第1シード:GAM Esports
第2シード:Team Whales
日本 (LJL)
第1シード:DetonatioN FocusMe
ブラジル (CBLOL)
第1シード:LOUD
ラテンアメリカ (LLA)
第1シード:Movistar R7
Worlds予選シリーズ (INT)
第1シード:Team BDS
※これらのランキングは、過去の国際トーナメントでの成績に基づいています。
※変更点:2020年に香港/台湾 (LMS)と東南アジア (LST)が統合され、パシフィック(PCS)として初参加。
賞金プール:
The Internationalなどと同じように、Worldsの賞金には大会記念アイテムのゲーム内売り上げが加算されます。2018年のWorldsの賞金総額は225万ドルから開始し、最終的には645万ドルまで膨れ上がりました。
2019年のWorldsの賞金は、およそ225万ドルでした。2020年の賞金プールは、250万ドルに大会記念アイテムのゲーム内売り上げの25%が加算されます。
2020年のWorldsは、賞金プールの割り当て方法に大きな変更がありました。Worldsの賞金にはワールドチャンピオンスキンといった大会記念アイテムのゲーム内売り上げの25%が加算されます。
過去数年これらのスキンは、ますますパフォーマンスが向上し、1位と2位の間の賞金の差が大幅に広がりました。より公平な分配構成にするために、1位の賞金の割合が減らされ、Worldsスキン売り上げの恩恵を受けていない参加チームに、より適切に分配されるように、割り当てられます。
またCOVID-19の影響で参加できないベトナム (VCS)のチームを考慮して、出場資格のあった2チームにそれぞれ2.1%が割り当てられるという新たに変更が加えられました。2020年は賞金プールの100%以上の支払いとなりました。
2019年と2020年の賞金の内訳(%)は次のとおりです。
順位 |
Worlds 2019 |
Worlds 2020 |
優勝 |
37 |
25 |
準優勝 |
13.5 |
17.5 |
3~4位 |
7 |
9 |
5~8位 |
4 |
4.5 |
9~12位 |
2.25 |
2.5 |
13~16位 |
1.25 |
1.5 |
17~18位 |
0.75 |
1 |
19~20位 |
0.75 |
0.75 |
21~22位 |
0.5 |
0.6 |
23~24位 |
0.5 |
- |
VCS (2チーム) |
- |
2.1 |
2021年の賞金プールは2,225,000ドルで、分配構成に若干の変更がありました。
2022年の賞金プールは2,225,000ドルで、分配構成にわずかながら変更がありました。
2023年の賞金プールは2,225,000ドルで、優勝賞金が前年の22%から20%になる等、分配構成に若干の変更がありました。
大会フォーマット:
Worldsの各ステージ:
LoL Worlds 2023 フォーマットの概要:
ステージ 1 (Play-In):
8 チームが 2つのダブルエリミネーション ブラケットに分かれて、試合はBo3で行います。
一方のグループの上位ブラケットの勝者は、もう一方のグループの下位ブラケットの勝者とBo5で対戦し、勝者がステージ2に進みます。
ステージ 2 (Swiss):
16チーム (予選を通過した 14チーム + ステージ 1 の 2チーム) がスイス形式の5ラウンドを戦い、 3勝したチームが勝ち上がり、3敗したチームは敗退となります。 試合には、予選とエリミネーションはBo3、その他は Bo1です。
ステージ 3 (ノックアウト):
ステージ2予選を通過した8チームが、シングルエリミネーションブラケット、Bo5で戦います。
大会結果:
グランドファイナルは、開催地である韓国のT1が中国のWeibo Gamingを下して2016年以来の優勝を手にしました。
T1は2013年、2014年、2016年に優勝しており、史上最多優勝記録を更新する4度目のWorlds制覇となりました。
日本代表チームDetonatioN FocusMe(DFM)は、Play-InステージでCTBC Flying Oyster(CFO)との試合を0-2で落とすと、Team BDSにも0-2で敗れ、敗退が決定しました。
LoL Worlds アーカイブ
LoL プロリーグ
(C)©Riot Games Inc.
ゲームを仕事に。チャンスをみんなに。eスポーツ選手紹介サービス「ゲーマーズ・ナビ」
URL: https://www.gamers.work/
参照:
https://lolesports.com/article/worlds-2022-primer/bltd53cfae115715c91
https://lolesports.com/article/league-of-legends-worlds-2022-dates-and-seeding/blt030c8a08a910c7f5