最近、大企業でも副業が解禁されたされたことで、本業を持ちながらも、別に収入源を持つ人たちが増えてきています。
兼業農家や、副業エンジニアなどその最たる例でしょうか。
この記事では、副業でゲーマーをしている兼業プロゲーマーと呼ばれる人たちについて触れていきたいと思います。
最近増加しているとされる「兼業プロゲーマー」
近年、働き方の多様化が進んできており、企業も認めてきているのが「副業」です。
「副業」というと、まず最初にクラウドソーシングや、FX、株式投資などが思いつくかと思います。
最近では副業としてプロゲーマーをしている「兼業プロゲーマー」が出てきています。
元々ゲームは遊びの一種で、子供達がする娯楽として楽しまれてきましたが、ここ数年では「e-sports」と呼ばれ、大きな規模の大会が開催されるようになるなど、ただの遊びではなく「競技」として認められつつあります。
e-sportsが人気になり、盛んになるにつれて、大規模な大会を企業が企画し、スポンサーがつくことにより、大会で優勝や勝利を収めれば賞金が出るようにもなりました。
賞金は人気ゲームにもなると、世界規模で開催されるまでになり、賞金額は高額なものとなると億単位にもなります。
賞金がでることにより、職業として「プロゲーマー」が成り立つようになり、大会で賞金を得て生計を立てられるようになった人も増えてきています。
しかし、日本で開催される大会の賞金額はまだ少なかったり、ゲームだけで生計を立てられるようになるには、世界でも通用する腕前が必要になります。
そのため、普段は普通の会社員として働き、副業としてゲーマーをしている「兼業プロゲーマー」が活躍するようになってきています。
「兼業プロゲーマー」のメリットは?
「兼業プロゲーマー」としてのメリットとしては、普段は他にきちんとした仕事を持っているため、安定した給与を得られることです。
プロゲーマーとして生計を立てるには、コンスタントに大会に出場して勝利し続けなければいけませんが、現状ある程度の腕前がなければ、生活が安定するほどの収入を得ることは簡単ではありません。
海外に比べると、日本の大会はまだeSportsが盛んではないので、高額な賞金が出る大会も多くありませんし、そもそも自分が対象としているゲームの大会に絞ると、開催されているゲーム大会も数がしれています。
海外で開催されている大会に出場するには、オンラインでの参加が可能なものもありますが、実際に海外に出向き、大会に出場するとなると、遠征費も必要になってくるでしょう。
プロゲーマー一本では、生活が安定せず不安になりますが、兼業として行っていれば、基本的には生活できるだけの収入はきちんとあるので、心にゆとりをもって活動に集中できます。
また、勝利して賞金が得られれば、その分が通常の収入にプラスになるので、モチベーションにも繋がり、ただの趣味だったものが収入につながる夢の副業といえるでしょう。
また、「兼業プロゲーマー」として収入を得る方法は大会に出場し賞金を得るだけでなく、ゲーム動画を配信して収入を得る方法もあります。
最近よく耳にする「YouTuber」などがあてはまります。
YouTuberであれば自宅で動画を配信することも可能ですし、手軽に始められるのもメリットといえるでしょう。
「兼業プロゲーマー」のデメリットは?
「兼業プロゲーマー」としての最大のデメリットとしては、ゲームに費やせる時間が限られてしまうことです。
普段は別の仕事があるため、ゲームの時間に使える時間はどうしても仕事終わりか、休日のみになってしまいます。
凄腕のプロゲーマーを相手に大会で勝ち続けて賞金を手にするには、それなりの腕前が必要になりますが、勝つためにはゲームの練習が必要不可欠です。
プロゲーマーのみで活動をしている人に比べれば、圧倒的に練習時間が少なくなるので、練習時間が多ければ多いほど有利と言われているゲーマーの世界では圧倒的に不利になるでしょう。
また、大会に参加しようとしても、通常の仕事がある日であれば有給を取得する必要があります。
まだe-sportsがそこまで浸透していない日本では、同じ職場の人にきちんと理解してももらえない可能性も少なくありません。
大会が連日行われる場合や海外での大会に参加する場合、長期間の休暇が必要なこともあるため、職場内で理解を得ることも重要となります。
ですが、「ゲーマー」と聞くと快く思ってくれる人だけではなく、まだ「ゲームして遊んでいるのではないか」と思われてしまう事も否定できないのが現状で、職業として理解されづらいのが課題の一つといえるでしょう。
「兼業プロゲーマー」の代表格:「ネモ」
ここで代表的な兼業プロゲーマーを1人ご紹介します。兼業プロゲーマーのネモさんです!
ネモさんは、eSportsチーム「Team Liquid」に所属しているプロゲーマーです。
ネモさんはストリートファイターⅣシリーズを中心として活躍し、数々の大会で成績を残している海外でも名の知れている程の有名日本人プロゲーマーの1人ですが、プロゲーマー専業ではなく、平日は会社勤めをしている社会人ゲーマーで、「兼業プロゲーマー」の代表格です。
専業でも生計を立てていける程のゲームの腕前を持っているにも関わらず、兼業としてプロゲーマーの活動を行なっているのはネモさん自身の信念に基づいています。
ネモさんは最近になってできた”プロゲーマー”という職業にはまだ不安要素があり、この先”プロゲーマー”という職業がどうなっていくのか、と将来を不安に思っているプロゲーマーを目指す若者に、兼業というスタイルのあり方を示していきたいという思いがあります。
また、日本ではまだ「社会人になったらゲームをやめないといけない」という風潮があり、日本のゲームに対する意識も変えていきたいという思いもあります。
ゲーム業界の中でも、ゲーマーとして成績を残すためには仕事をやめて専業でなくてはならないという意識があり、兼業というスタイルでも上を目指せるということを自分の身を以て周りに示していく為にも、専業になるのではなく兼業で続けていく、という信念の下で兼業プロゲーマーとして活躍しています。
まとめ
今後増えてくると思われる兼業プロゲーマー。もしかしたら企業も大会のための休みなど色々と対応しなければいけなくなる
ゲームを仕事に。チャンスをみんなに。eスポーツ選手紹介サービス「ゲーマーズ・ナビ」
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